40's Smoking Jacket
スモーキングジャケットは、元々タバコを吸うために作られたジャケットであることをご存知でしょうか。19世紀の中頃から紳士が食後にタバコを吸う習慣が確立され、その際に着用したのが灰の落下から衣服を守る室内着がスモーキングジャケットでした。このスモーキングジャケットから、タキシードに変形して現在に至っております。シャルルホワイエが映画ガス燈で着用していたのもスモーキングジャケットです。近年のファッションコレクションでは、エディスリマンがDiorやサンローランなどでデザインしているのは記憶に新しいところです。
さて、ご紹介するスモーキングジャケットは40年代のものです。タグがありませんが、アメリカのものと推定されます。通常スモーキングジャケットと言うとベルベットなどがショールカラーに構成され、全体的に明るめのカラーが主流ですが、今回は、ネイビーです。このカラーのスモーキングジャケットは見たことないです。
ショールカラーの襟部分、ポケット、カフスなどの切り返し部は、ネイビーとワインレッドのグラフチェックとなっており、裏地もオールグラフチェックです。フロントのトグルボタンも完璧ですし、裏地のダーツも完璧です。そういった意味では当時のテーラ技術としても素晴らしい作りになっておりますし、ネイビーのスモーキングジャケットはなかなかありませんので、。ヴィンテージのジャケットを探している方、これは本当にオススメです。もう渋いです。カッコよすぎです。
紳士の方、是非これ着て煙を燻らせながら先述したシャルルホワイエのガス燈を観るのも良し、ケーリーグラントの映画を観るのも良し、フランクシナトラを聴くのも良しです。ただし奥様や彼女に嫌われないようにして下さい。
サイズについては、メンズのMサイズとなります。普段Sサイズを着用されている方は現代的にゆったりめに着用できます。普段Mサイズを着用されている方はジャストで着用できます。ショルダーパットはありませんので、そのまま肩を落としても着用できます。下記の寸法を参考にして御検討ください。
着丈79cm、身幅50cm、肩幅44cm、袖丈61cm
特記事項
非常に古いジャケットですので、取り扱いには注意して下さい。両肩部の色あせが発生しています。この点ご理解頂きご検討ください。また、本商品はプロクリーニング仕上げでお送り致しますが、中古品ですので、中古品に抵抗がある方はご遠慮下さい。