Martin Margiela Archive③
Allegriは1960年代にイタリアで設立されたレインコートメーカーでしたが、80年代よりARMANIをデザイナーとして迎え、Romeo Gigli、MARITHE + FRANCOIS GIRBAUDといったデザイナーの後90年代に迎えたのがMartin Margielaでした。その後もVIKTOR & ROLFなども迎えており、現在でもARMANIのOEM先で、かつてはMartin MargielaのOEM先としても有名です。
さて、Maison Martin Margielaのメンズライン⑩は1999年よりスタートしておりますが、こちらはその前にデザインされたコートです。Allegriのタグは時代によって変更しており、グレーで四隅がジグザグ縫いされたものがMartin Margielaがデザインした時代のものです。改めて見ると、ベージュとカーキーの中間のような中綿入りの軽いナイロン生地で、ショルダーは二枚袖のラグランで、肩を落として着用可能です。襟の裏はブラウンのラムレザーの切り返しになっており、スタンドカラーにして着用可能です。特出すべきなのは、フロントボタンのカバーやラグランの箇所のステッチが直線ではなく、途中で曲がっており、ディテールのデザインがモダンな印象です。また、生地の表面には薄らとラバーコーティングがされております。そう言った意味ではBalmacaan Coatとしてのディテールを丁寧に踏襲しながらも、当時のMartin Margielaのアヴァンギャルドな印象をどことなく感じられます。後にアーティザナルでラバーコーティングされた数々の名作が生まれたと思うと非常感慨深い一品です。生産はもちろんMade in italyです。これだから本当、古着は面白い。
サイズに関しては表記46ですが、この時代のMartin margielaは現在のものより1〜2サイズ大きいのでメンズLサイズに相当します。
下記の寸法を参考にご検討ください。
着丈120cm、身幅55cm、肩はラグラン
PS 店主も同じモデルを着ています。軽くてすごく良く、ラバーコーティングで小雨程度なら少し濡れても問題なしです。