HELMUT LANGは2000年代前半まで日本ではヴィアバスストップが取り扱っておりました。その後2004年にPRADAが買収をし、デザイナーのHELMUT LANGは2005年にPRADAのクリエイティブディレクターを辞任しております。
さて、そういったHELMUT LANGの過去の経緯からするとマルタンマルジェラ と同じく日本では「本人期（HELMUT LANGがディレクションを行っている物）」と言う分け方をしておりますが、今回ご紹介するHELMUT LANGのシャツは2000年代前半のもので、PRADAに買収される前のものとなります。90年代のものとはタグが異なりますが、PRADAに買収される前のものと言うことはHELMUT LANGがディレクションを行っている物となります。
  改めて商品を見ていきますと、白のコットン生地にピンクのシェルボタンが付いております。90年代のHELMUT LANGの物ですと黒蝶貝のシェルボタンが大半ですが、珍しいピンクのシェルボタンとなります。襟にグレーのラインが入っております。また、裾のカットラインがHELMUT LANGらしく美しいカットラインとなっております。こういったカットラインは90年代のHELMUT LANGの物と同様のカットラインとなっており、マルタンマルジェラ のシャツも同様のカットラインのシャツが多く見受けられます。まさにデザイナーブランドのシャツのカットラインです。また、カフスのエッジ部分の湾曲の仕方も90年代のHELMUT LANGの物と同様のカットラインとなっております。90年代のHELMUT LANGで、ミリタリーの物をデザインソースとしたアイテムが多々ありますが、これらのデザインソースはイタリア軍のジャケットやコートの要素を多々詰め込んでおります。あくまでも推測ですが、このシャツはイタリア軍のプリズナーシャツやパイロットシャツをデザインソースとしてHELMUT LANGらしいミニマルなデザインにしたものと考えられます。ミリタリーシャツにしては美し過ぎますが。最後期のHELMUT LANGがディレクションを行った物と考えると90年代のものより球数は少ないものと考えられます。是非その目でHELMUT LANGの最後期の仕事を目撃してはいかがでしょうか。薄いミリタリージャケットの感覚で、シャツジャケットの代わりに羽織るのをお薦め致します。
サイズに関しては、表記で46となりますので、メンズのMサイズとなります。下記の寸法を参考にご検討下さい。
着丈72cm、身幅54.5cm、肩幅46cm、袖丈63cm
こちらではプロクリーニング仕上げでお送りいたします。